あさが来た 122話 あさを守りたい男たち

九州から亀助(三宅弘城)が心配してあさ(波瑠)の見舞いにやって来る。あさが回復しているという話しを聞いた従業員たちは大喜びするあさを襲った萬谷与左衛門(ラサール石井)の行方は依然つかめないことに不安に思う千代(小芝風花)。あさがある一部の人間から恨みを買っているようだと聞かされた亀助は「わてにもお手伝いさしておくなはれ。」自分もあさを守りたいと申し出る。

『あさが来た』第21週122話「夢見る人」あらすじ

置いてけぼりの亀助

九州から亀助(三宅弘城)が心配してあさ(波瑠)の見舞いにやって来る。あさが回復しているという話しを聞いた従業員たちは大喜び。いつもの活気が戻った加野銀行では平十郎(辻本茂雄)は、あさの見舞い客の対応や仕事の指示などテキパキと出していく。

自分の知らない間に店の中の様子がガラリと変わってしまったことに、どこか置いてけぼりにされたように感じた亀助は、大番頭や中番頭と呼び合っていたころを懐かしく思っていた。

デリケシィは野暮(やぼ)

そのころ病院では、ようやく目を覚ましたあさのもとにたくさんの花や見舞いの品が届いていた。容態の落ち着いたあさは千代(小芝風花)に看病への感謝を伝え、千代の女学校の友達・宜(吉岡里帆)の様子を訊ねる。あさの意識がない間に日にちは経ち、宣はすでに京都へ帰ってしまっていた。

すでに休暇が終わり、学校がはじまっていると聞いたあさは、自分のことはもう大丈夫だから京都へ帰って学校へ行くように口にするので、千代は「デリケシィがなくて、野暮(やぼ)だ。」と口ケンカをはじめてしまう。

「ちょっと弱ってるくらいがちょうどいい。」その言葉にあさは、この世には「言霊(ことだま)」と言うものがあって、口にしたことは本当になってしまうこともあると話すと、千代は花の生けた花瓶を手にすねたように出て行ってしまう。

千代のトラウマ

千代が病室を出ると、新次郎(玉木宏)が警官と話しているところを目撃する。あさを襲った萬谷与左衛門(ラサール石井)の行方は依然つかめないことに不安に思う千代。

千代が花の生けた花瓶の水を取り替えていると、そこへ学生風の青年・村田清二(井上拓哉)と東柳啓介(工藤阿須加)のふたりがやってきて、包丁を使ってりんごを切ろうとするのを見て千代は事件のことを思い出して怖くなり花瓶を落としてしまう。

千代の様子を見にやって来たよの(風吹ジュン)とかの(楠見薫)に千代は連れられていく。顔を真っ青にし、動揺する千代の様子が気になる啓介。

あさの悪い噂(うわさ)

一方、病室の前では、見舞い客の対応をしていた亀助が新次郎と話しをしている。先日あさと女子大学の寄付金でもめた工藤徳右衛門(曽我廼家八十吉)や、大阪商法会議所の会員など大勢があさの容態を気にかけていた。多くの人があさのことを思ってくれていることに感謝する新次郎。しかし、この大阪でもあさのことを良く思っている人間ばかりではなかった。

先日出合った、銀行の神さま・渋沢栄一(三宅弘城)からも、東京であさの悪い噂(うわさ)を耳にしていたと聞いていた新次郎は、あさがある一部の人間から恨みを買っているようだと亀助に話します。

「わて、守ったられへんかった。」もしかしたら自分のせいかもしれないと自分を責める新次郎。そんな新次郎に亀助は「わてにもお手伝いさしておくなはれ。」自分もあさを守りたいと申し出る。

そのころ、白岡家へあさのことを電報で知ったはつ(宮崎あおい)と惣兵衛(柄本佑)が和歌山から慌ててやって来ていた。

『あさが来た』第21週122話「夢見る人」解説

今回は「デリケシィ」「野暮(やぼ)」「言霊(ことだま)」について解説していきたいと思います。

デリケシィ」とは
現代では、「デリカシー【delicacy】」と表記され、感情の繊細さ,、こまやかさ、思いやりや心づかい、 慎み深さ、 たしなみなどを表す言葉として使われています。

野暮(やぼ)」とは
言動や趣味などが無骨で人情や心持に鈍感なこと。頑固で融通のきかないさまをいいます。

言霊(ことだま)」とは
言葉に宿る霊的な力のことをさします。古代から日本では、言葉には現実におこるものに対して何かしらの影響を与える力を宿している。発した言葉どおりの結果を現す力があると信じられていました。

祝詞を奏上する際には誤読がないように注意されたち、結婚式のスピーチなどでマイナスイメージの言葉をさける習慣があるのもそういった風習の名残なんですね。

『あさが来た』第21週122話「夢見る人」感想

今回は、あさが祖父・忠政に似てきたな回でしたね。

病院のベッドで横になるあさがブラックジョークを言うシーンが、まるで忠政さんが乗り移ったかのような光景でびっくりしましたね(笑)

さらに口癖が「もったいない。」となっていて、始末屋のへぇさん・平十郎さんの影響が強く出ていたことにも驚きました。へぇさんの影響力恐るべし!

今日の名言は
亀助さんの「わてにもお手伝いさしておくなはれ。」です。
純粋にこのセリフがカッコいいと思ってえらびました。千代ちゃんの「ちょっと弱ってるくらいがちょうどいい。」も名言だったのですが、ここは亀助さんの男らしさに軍配をあげてしまいました。ふゆへのプロポーズの一件から、本当に亀助さん男らしく?一本筋の通った男の人になった気がしますね。そういえば、今ふゆちゃんは九州でどうしてるんでしょうね?

あさの容態は良くなるものの、萬谷の一件でトラウマを抱えてしまった千代に、あさを恨むある一部の人間たちの動きが気になります。そして、萬谷与左衛門は一体どこへと姿を消したのでしょうか!?
次回、『あさが来た』第123話「夢見る人」お楽しみに!!!

『あさが来た』もくじ あらすじと解説・感想

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